相続でお悩みの方へ
一言で相続と言っても、色々な事を相続します。
その中でも、特に財産(お金)にまつわる相続で複雑なのが『不動産の相続』と言えます。
相続はスムーズに進行したが・・・
- 相続した不動産の様々な問題で現金化できない
- 土地と建物を相続したが、道とつながっていない(現状は以前より私有地を通行していた)
- 土地を相続したが、調べてみたら道が畑として登記されたままだった
- 土地建物を相続したが、調べてみたら土地が『田』で登記されたままだった
- 相続した土地や建物が『未登記』だった
- 相続した建物の中や敷地に故人の家具や用具等の残置物が沢山ある
等々、その後にも様々な問題が隠れているのです。(解決事例はこちら)
又、相続がスムーズに進行しないケースも・・・
相続と言えば多額のお金が絡みます。
そのせいで、たとえ、親子、兄弟であってもトラブルに発展する事も少なくありません。
まして、遠い親戚等の場合は、故人との関係も希薄で有るが故に、その配偶者や子供原因でトラブルの元になるケースが多々見受けられます。
次に、親族間でトラブルに発展したケースをご紹介致します。
相続でトラブルにならない為には?
相続でトラブルにならない為には、なるべく早い段階(生前でもOK)で財産の総額を出してから司法書士や弁護士等専門家の意見を聞く事が肝要です。
特に、不動産の査定価格は注意が必要です。
景気の状態や、エリアのニーズにより上下しますし、不動産物件を一般へ売り物件として公開しても買い手がつくまで時間がかかったり、不確定要素が多い為確実に現金になる『不動産買取価格』がいくらなのかを知っておく必要が有ります。
もし、すぐに売却するしないに関わらず、不動産会社へ『不動産売却査定』と『不動産買取査定』を依頼して、より、正確な不動産価格を先に知っていれば、、、、又、専門家へ相談していたら?
次にご紹介する、相続でトラブルに発展したケースもトラブルに発展しなかったと思います。
では、どの様な経緯でトラブルに発展するのか、心あたりが有る方もそうでない方も相続でトラブルに発展したケースを記載しますので、不動産の価格を知っていた場合や専門家に相談していたらどうだろう?とお考え頂きながらご一読頂ければ幸いです。
相続でトラブルに発展したケース
構成:故人A子さん 長男B 長女C 次男D 三男E 四男F と、その家族
故人A子さんは、1,000万円程の蓄えと保険金1,000万円と100坪程の土地と自宅(築80年位)を財産として残して他界されました。
次男Dさんはお母さんである、故人A子さんの面倒を見ながら一緒に暮らしていました。
お葬式もつつがなく済ませることが出来、ひと段落してから、故人A子さんは口では子供たちに長男Bには〇を、長女Cには△を、等話していたとの事でしたが、『遺言書』を書いていなかった為改めて相続について親族会議を行いました。
親族会議1回目
親族会議第一回目は長男Bさんがとりまとめ、元々仲の良かった兄弟でもある為、意外なほど円満に和気あいあいとしながら次の通りにあっさりと決まりました。
1、母の面倒を見ながらずっと実家を守ってきた次男Dが土地と建物。
2、500万円ずつ4人で均等にわける。(そのお金でそれぞれの家族に割り振る)
※長男B500万、長女C500万、次男D土地建物、三男E500万、四男F500万の分配(そのお金でそれぞれの家族に割り振る)という内容でした。
この内容で、兄弟全員が納得しており、次男Dさんももちろん喜んで合意しており、改めて兄弟仲良く助け合っていこうとの内容で親族会議も無事終了しました。
この親族会議前までにお母さんの土地と建物が今いくらなのか不動産会社へ『不動産売却査定』と『不動産買取査定』を依頼して正確に土地建物の金額を把握していれば・・・・又、弁護士や司法書士等の専門家を交えて相談しながら書面等を準備して相続の手続きを同時に進めていればよかったのですが・・・
親族会議2回目
次男Dさんは49日過ぎてから、さすがに築80年の自宅は住みづらく、又、老朽化も進んでいましたので自宅を取り壊して新しく建て替える計画を考えます。
この時点では未だ相続の手続きはしなければならないと思いつつも自宅の片づけで忙しく、おざなりになってしまっていました。
そして、次男Dさんはモデルハウス等を回り、予算とローンの支払いの目途が立ちましたので、建築会社と契約になりました。
建築会社からは土地も建物も相続の手続きが終わっていないのであれば先に手続きを行い、早く土地建物の名義を変えた方が良い旨アドバイスをうけ、長男Bに相談します。
長男Bは司法書士の先生に依頼し、親族会議で司法書士の先生は上記内容で話がまとまっているとの事だった為、それぞれ書面を渡し同意書へ押印の説明を行いました。
詳しい相続の内容に関してはこちらのサイトに書いてありましたのでご参照ください。
https://www.adachi-souzoku.com/category/1964737.html
次男Dさんも自宅建て替えの話も親族に行い、この場はすんなり進んだかの様に見えたのですが、
後日・・・・
親族会議3回目
次男Dさんの自宅建て替えの計画も具体的になり、建築会社と契約を結びました。
しかし・・・・
三男Eさんから意外な話が出たのです。
次男Dさんが相続する予定だった土地建物が500万のはずはない。差額を兄弟に分配するべきだ少なく見積もっても1500万になると『言われた』と言い出したのです。(後で分かった事ですが、三男Eさんの奥さんがどこからともなくその様な話を出してきたそうです)
そうなると、当初『母の面倒をずっと見てきてその土地建物も守ってきた』Dさんとしては面白くありません。
長男Bさんにそのことを相談し、再度親族会議を行いました。
その時、事件は起こりました。
長男Bさんから、再度、
『次男Dがずっと母の面倒を見てきてその土地と建物を守って来たのだから次男Dに多少有利でもいいじゃないか、三男Eは母に何もしていないじゃないか』
と、説得しましたが、三男Eさんが譲りません。
『土地建物は少なく見積もっても1,500万になるといわれた。自分たちは500万なのに、何で次男Dが1千万も多く取るのか?』
と、一歩も譲りません。(これも後で分かった事ですが、三男Eさんの経営する会社の業績が思わしくなかったとの事でした)
そこを、長女Cさんが説得をします。
『母の霊前で何を厚かましい事を三男Eは言い出すのか?母が悲しむじゃないか。次男Dに200万づつ800万を払えと言うのか?』
そこへ黙っていた四男Fさんが1千万の差額と聞いて割って入ります。
『次男D兄さんも面倒を見ていたかもしれないが、自分も一緒に暮らしてはいないが面倒を見てきた。三男E兄さんは全く面倒を見ていないが自分は見て来たので自分は少し位もらっても良いんじゃないか?自分との差が1千万はあんまりだ。』
こうなってくると、弟たちからその様な事を言われるとは夢にも思っていなかった次男Dさんの怒りが爆発します。
『何十年も自分は一生懸命お母さんの面倒を見てきた。三男Eは母さんに何もしていないくせに遺産目当てで厚かましい!四男Fもいったい何をしたと言うのだ?長男B兄さんのいう事が聞けないのか?』
和やかな親族会議がだんだんと罵り合いになってきます。
三男Eさん『1千万の差なんかおかしいだろう。D兄さんは1千万分も面倒を見たのか?』
それを聞いた長男Bさんが激高します。
長男Bさん『三男E、貴様!そんなに遺産が欲しいのか?自分は兄弟仲良く助け合う様に母から常に言われてきている。そんな母の霊前で良くもぬけぬけと!!!』
こうなってくると、長女Cさんが仲介しますが、全く収まりません。そんな中、三男Eさんが売り言葉に買い言葉でとどめを刺します。
三男Eさん『長男B兄さんも長女C姉さんもおかしい、次男D兄さんから裏でカネもらってるんだろう!!』(勿論長男Bさんも長女Cさんも、次男Dさんからお金をらってもいないし、もらう約束もしてません)
これに腹を立てた次男Dさん、三男Eさんに殴りかかります。そして、兄弟全員で取っ組み合いのケンカが始まります(普段は皆さん温和な方なんですが・・・)
もう、喧々諤々、、、収集が付かない大騒動・・・・
骨肉の争いの末に
元々仲の良かった兄弟でしたが、裁判で争うことになり、今でもまともに口もきかないいがみ合った状態だそうです。又、次男Dさんも建て替えを諦め、折角守ってきた土地も売却して、お金として分配する事に合意しました。(時間も掛かった上、結局、土地建物の売却金額は700万円で、諸経費を差し引いた残りは600万円程だったそうです)
さて、仮に、不動産買取価格が最初から600万円だと知っていればどうだったのでしょうか?公平な『不動産売却査定書』と『不動産買取査定書』が有ったら、三男Eさんも100万の差額は納得していたのではないでしょうか?又、査定書が古かった場合は、再度取り直したりといった動きになり、誰が言ったか分からない様な曖昧で適当な不動産価格に翻弄される事も無かったでしょう。
そもそも、次男Dさんは例えその土地建物が300万円であったとしても、母と暮らした大切な場所で有る『土地』を守る為特に気にしていなかったと思います。(そもそも次男Dさんはお母さんが残した土地建物がいくらぐらいするのか気にも留めていなかった)
最後に改めて相続でトラブルにならない為に繰り返します
相続でトラブルにならない為のポイントはズバリ!財産の総額を把握しておく事です!(勿論、遺言書を書いておいたり、生前に専門家へ相談してアドバイスを聞いておく事も大事です)
財産の総額で分かりにくいもの、例えば、宝石で有れば宝石鑑定士でしょうし、不動産は、不動産会社になります。特に少しでも高く売却なさりたいでしょうから(不動産を高値で売却するコツはこちら)、状況に応じて『不動産売却査定』と『不動産買取査定』のダブル査定を事前に行っておき、しっかりと、財産の総額を把握しておくようになされてください。
ハウスエージェント株式会社は、『不動産の買取が出来る不動産会社です』生前贈与から、どういう風に相続をうまく円満にまとめるのか、ご依頼者様と一緒に考え、最善の方法をご案内いたします。時には、弁護士や土地家屋調査士ともチームを組んで、一生懸命お手伝いさせて頂きますので、まずは無料の『不動産売却査定』と『不動産買取査定』の『ダブル査定』をご依頼ください。
(不動産の買い取り事例はこちら) (不動産の売却事例はこちら)
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